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岡崎乾二郎 - 抽象の力 (近代芸術の解析)




LABEL - 亜紀書房(JAPON)
FORMAT - BOOK
盤質:EX ジャケット: EX

「キュビズム以降の芸術の展開の核心にあったのは唯物論である。すなわち物質、事物は知覚をとびこえて直接、精神に働きかける。その具体性、直接性こそ抽象芸術が追究してきたものだった。アヴァンギャルド芸術の最大の武器は、抽象芸術の持つ、この具体的な力であった。だが第二次世界大戦後、こうした抽象芸術の核心は歪曲され忘却される。その原因の一つは抽象を単なる視覚的追究とみなす誤読。もう一つは抽象をデザイン的な意匠とみなす偏見。三つ目は具体という用語の誤用である。これらの謬見が戦前の抽象芸術の展開への正当な理解を阻害してきた。ゆえにまた、この世界動向と正確に連動していた戦前の日本の芸術家たちの活動も無理解に晒されてきたのである。」

「夏目漱石の文学論「F」にせよ、T・S・エリオットの「客観的相関物」にせよ、エズラ・パウンドの「イマジズム」にせよ、その要は、もともまとまりを持たないさまざまな感覚、感情の集合を、一つの外的対応物を(仮設しそれを)通してまとめ=代表し表現することにあった。つまり表現されることではじめて、とりとめのない感覚、感情の集まりは一つの特定の概念として定位されるということである。〔…〕見えるかたちとして、すでに成立してある表現(代表)はいかなるものであれ、偶有的で仮の姿(仮象)でしかありえない(必然的ではない)。言い換えれば見える姿としては代表し表現することのできない、はるかに広い潜在的な領域こそが実在する。その実在はいかに把握されうるか。その能力が象徴あるいは抽象に託されている。」

「瑛九の思考におそらくもっとも合致していたのは、〔…〕ハンガリー出身の詩人、美術評論家チャールズ・シラトな一九三六年パリで出版した「次元主義者」マニフェストだったはずだ。〔…〕文学においては線的に転回する物語を否定し同時多発的に出来事が生起する面へと解放する。平面枠に限定された絵画を否定し空間に解放する。量塊に押し込められ固定された彫刻を否定し、気化された粒子的分布=濃度の運動へと解放する。一言でいえばユークリッド的な空間および時間制度に位置づけられることから芸術作品を解放する。芸術は制度が確定的に測定することかできる固定された輪郭、外形を失い、それ自体が外部世界を含み、生成させる宇宙になる。」

「「芸術とは抽象に至るプロセス」であり、抽象とは感覚によって得られた現象をいかに人が把握するかということ、主観的に感覚される現象から、より普遍的、総合的な秩序=形式を把握する能力、その活動に関わるということだ。この意味で、芸術は視覚(より広くいえば感覚)的な現象に還元され定着されるものではない。この抽象作用という認識プロセスそのものに関わり、それを作動させる動的な装置なのである。」

「作品を外部から入力された感覚与件、および内部で感受される感情の束から、認識=統覚に至る「プロセス」と考え、そのプロセスを構造づけているシステム=論理的マトリックスに至ろうとするグラハムの理論は芸術を認識と知覚のズレ(隔たり)から生み出される、(主体の自己同一性を含む)既成概念の解体と変容、認識の拡張可能性と考える点において概念芸術をも先取りしていた。社会化され、反復的、安定的に認知されうる(と考えられている)表象システム(記号認識、図像認識、様式認識など)は実際に認識される個々の場面では、常に揺動し、崩壊する可能性に晒されている。彼が依拠しているのは、その表向きの表象秩序を越える、より広く深い、線的な歴史展開に収まらない深層構造のリアリティだった。」(2018)(イノウエ)

第吃 抽象の力 本論(抽象の力/キュビズムと「見えないもの」/漱石と「f+F」/熊谷守一の「光学」/恩地孝四郎と「感情」/第一次世界大戦とダダイズム/「ピュトー・グループ」/ポアンカレ・『明暗』・三体問題/「不気味なもの」と「無形」/「写実の欠如」としての超現実/「新感覚派」の変化物・奇形物・実用物・具象物/「アール・コンクレ」、ダダをこねる/長谷川三郎のトポロジー/第二次世界大戦の「視覚言語」/戦争体制と技術的ロマン主義/戦後の余波 具体美術協会/戦後の余波 ジョン・D・グラハムとロンドンスクール/戦後の余波 ミニマルアート)/第局 抽象の力 補論(守一について、いま語られることのすべて/先行するF/末期の眼/前後美術の楔石としての内間安瑆の仕事/明晰、曇りなき霧 晴れやかで軽快なる水の微粒子、の運動)/第敬 メタボリズム-自然弁証法(名を葬る場所/白井晟一という問題群1/白井晟一という問題群2/白井晟一という問題群3/乃木坂とポストヒストリー)/第 具体の批評(批評を招喚する)/あとがき

型番 4750515531
販売価格 3,800円(内税)
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